【C言語】第0章第1回:C言語とは何か?その特徴と歴史
C言語はコンピュータプログラムの歴史において欠かせない存在です。この章では、C言語がどのように誕生し、どのような特徴を持っているのかを初心者向けに詳しく解説します。
1. C言語とは?
C言語は1972年、アメリカの計算機科学者デニス・リッチーによって開発されました。当初はUNIXオペレーティングシステムの構築を目的として作られた言語ですが、その汎用性の高さから、現在でも多くの分野で利用されています。
C言語の特徴を一言で表すと「低水準と高水準の間に位置する言語」です。つまり、ハードウェアに近い制御が可能でありながら、人間が理解しやすい文法を備えています。
2. C言語の主な特徴
- 効率性:プログラムが軽量で高速に動作する。
- 移植性:異なるプラットフォーム間で簡単に移植できる。
- 柔軟性:メモリ操作が可能で、低レベルのプログラミングに適している。
- 汎用性:OS開発、組み込みシステム、ゲーム開発など、幅広い分野で使用される。
3. C言語の歴史:なぜ誕生したのか?
1970年代初頭、UNIX OSを効率的に記述する必要からC言語が誕生しました。前身の言語である「B言語」の弱点を補い、プログラムの構造化を可能にするために改良されました。
C言語はその後、UNIXの普及と共に世界中で広まり、1980年代には国際標準化(ANSI C)が進みました。この標準化により、C言語のコードがどの環境でも動作するようになり、プログラムの互換性が向上しました。
4. C言語が持つユニークな利点
他のプログラミング言語に比べて、C言語には以下のようなユニークな利点があります:
- ポインタ操作:メモリを直接操作できるため、効率的なプログラミングが可能。
- 低レベルの制御:ハードウェアに近い操作が簡単に実現できる。
- シンプルな文法:他の多くのプログラミング言語(C++やJavaなど)の基礎となる。
5. 簡単な例題で理解しよう
ここでは、C言語で書かれた非常にシンプルな「Hello, World!」プログラムを見てみましょう。
#include <stdio.h>
int main() {
printf("Hello, World!");
return 0;
}
上記のコードは、C言語の基本構造を示しています。#include
でライブラリをインクルードし、int main()
がプログラムのエントリポイントとなります。
6. 練習問題
以下の問題に挑戦してみてください:
- 問題1:あなたの名前を画面に表示するプログラムを書いてみましょう。
- 問題2:2つの数値を足し算して結果を出力するプログラムを作成してください。
ヒント:scanf
を使用して入力を受け取ります。