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【C言語】第1章第7回:基本的な演算子(算術演算子、比較演算子、論理演算子)

C言語の演算子は、プログラム内でさまざまな操作を行うために使用されます。この章では、算術演算子、比較演算子、論理演算子の使い方を詳しく解説し、それぞれの動作をプログラム例を交えて説明します。

1. 演算子とは?

演算子とは、数値や変数を操作するための記号やキーワードのことです。C言語には多数の演算子が用意されていますが、ここでは以下の3種類に焦点を当てます:

  • 算術演算子:四則演算や剰余などの計算を行う。
  • 比較演算子:値同士を比較して真偽を判定する。
  • 論理演算子:条件を組み合わせる。

2. 算術演算子

算術演算子は、基本的な計算を行うために使用されます。主な算術演算子には以下があります:

演算子説明
+加算a + b
減算a - b
*乗算a * b
/除算a / b
%剰余a % b

例:基本的な算術演算

#include <stdio.h>

int main() {
    int a = 10, b = 3;

    printf("加算: %d\n", a + b);
    printf("減算: %d\n", a - b);
    printf("乗算: %d\n", a * b);
    printf("除算: %d\n", a / b);
    printf("剰余: %d\n", a % b);

    return 0;
}

解説:変数abを使用し、各演算の結果を出力しています。

3. 比較演算子

比較演算子は、2つの値を比較して結果が真(1)か偽(0)かを返します。主な比較演算子には以下があります:

演算子説明
==等しいa == b
!=等しくないa != b
>より大きいa > b
<より小さいa < b
>=以上a >= b
<=以下a <= b

例:比較演算子の使用

#include <stdio.h>

int main() {
    int a = 10, b = 5;

    printf("a == b: %d\n", a == b);
    printf("a != b: %d\n", a != b);
    printf("a > b: %d\n", a > b);
    printf("a < b: %d\n", a < b);
    printf("a >= b: %d\n", a >= b);
    printf("a <= b: %d\n", a <= b);

    return 0;
}

解説:各比較演算子を使用し、変数abの比較結果を出力しています。

4. 論理演算子

論理演算子は、複数の条件を組み合わせる際に使用します。主な論理演算子には以下があります:

演算子説明
&&論理積(AND)条件1 && 条件2
||論理和(OR)条件1 || 条件2
!否定(NOT)!条件

例:論理演算子の使用

#include <stdio.h>

int main() {
    int a = 10, b = 5;

    printf("a > b && b > 0: %d\n", (a > b) && (b > 0));
    printf("a > b || b < 0: %d\n", (a > b) || (b < 0));
    printf("!(a == b): %d\n", !(a == b));

    return 0;
}

解説:論理演算子を使用し、条件を組み合わせた結果を出力しています。

5. 練習問題

以下の課題に挑戦し、演算子の使い方を練習してください:

  1. ユーザーが入力した2つの整数を比較し、どちらが大きいかを表示するプログラムを作成してください。
  2. 3つの整数を入力し、それらの合計と平均を計算して出力するプログラムを書いてみましょう。
  3. 論理演算子を使用して、2つの条件を満たすかどうかを判定するプログラムを作成してください。

6. まとめ

演算子は、C言語プログラムで計算や条件判定を行う上で欠かせない要素です。算術演算子、比較演算子、論理演算子の使い方をしっかりと理解し、より高度なプログラム作成に挑戦してみましょう!