【Python】第1章第2回:Pythonのスクリプト構造と基本的な記述ルール
本記事では、Pythonスクリプトの基本構造と記述ルールについて解説します。これを理解することで、効率的で読みやすいコードを書く第一歩を踏み出せます。
0. 記事の概要
この記事を読むメリット
- Pythonのスクリプト構造を理解:どのようにコードを組み立てるべきか学べます。
- 記述ルールをマスター:Python独自のルールを守り、エラーを回避します。
- 可読性の高いコードを書けるように:スクリプトの整頓方法を学べます。
この記事で学べること
- Pythonスクリプトの基本構造
- インデントやコメントの使い方
- Pythonスクリプトの実行方法
1. Pythonのスクリプト構造
1.1 基本的なスクリプトの構造
Pythonスクリプトは、以下の順序で構成されるのが一般的です。
- ライブラリのインポート
- 定数やグローバル変数の定義
- 関数やクラスの定義
- メイン処理部分(
if __name__ == "__main__":
を使用)
1.2 サンプルスクリプト
以下は、シンプルなPythonスクリプトの例です。
# 必要なライブラリをインポート
import math
# 定数の定義
PI = math.pi
# 関数の定義
def calculate_circle_area(radius):
return PI * (radius ** 2)
# メイン処理
if __name__ == "__main__":
radius = float(input("半径を入力してください: "))
area = calculate_circle_area(radius)
print(f"円の面積は {area:.2f} です。")
この例では、ライブラリのインポートからメイン処理までが整然と構成されています。
2. Pythonの記述ルール
2.1 インデント
Pythonでは、インデントがコードの構造を示します。スペース4つを使用するのが標準です。
# 正しい例
def greet():
print("Hello!")
# 間違った例(インデントが不適切)
def greet():
print("Hello!") # エラーが発生
インデントのルールを守ることで、コードが正常に動作します。
2.2 コメント
コメントはコードの説明を追加するために使用します。
- 単一行コメント:
#
を使用 - 複数行コメント: ダブルクォートを3つ使用(
"""
)
# 単一行コメントの例
print("Hello, World!") # この行はコメントです
"""
複数行コメントの例
次の行は挨拶を出力します。
"""
print("こんにちは!")
3. 練習問題
以下の課題に挑戦して、Pythonスクリプトの構造と記述ルールを理解しましょう。
- 関数を定義して、引数として与えられた数値の2乗を返すプログラムを作成してください。
- インデントのルールを守らないとどうなるか試してみてください。
4. 練習問題の解答と解説
問1の解答例
# 数値の2乗を計算する関数
def square(number):
return number ** 2
# メイン処理
if __name__ == "__main__":
num = float(input("数値を入力してください: "))
print(f"{num} の2乗は {square(num)} です。")
このコードでは、関数を定義し、その機能をメイン処理で呼び出しています。
5. まとめ
Pythonスクリプトの基本構造と記述ルールについて学びました。これを守ることで、読みやすく、保守性の高いコードを作成できます。