【Python】第1章第15回:Pythonの予約語と命名規則
Pythonプログラミングでは、予約語(キーワード)と命名規則を正しく理解することが重要です。本記事では、それぞれの概要と注意点を解説します。
0. 記事の概要
この記事を読むメリット
- 予約語の理解:Pythonの予約語の一覧と使用方法を学べます。
- 命名規則の重要性を理解:読みやすく、保守しやすいコードを書く方法を習得できます。
- エラーを回避:予約語を避けた命名方法を学べます。
この記事で学べること
- Pythonの予約語の一覧とその使用例
- 変数や関数名の命名規則
- 良い命名と悪い命名の例
1. Pythonの予約語とは?
1.1 予約語の定義
予約語(キーワード)は、Pythonが特定の動作や構文を指定するために使用する単語です。これらの単語は変数名や関数名として使用できません。
# 予約語の使用例
if True:
print("これは予約語の例です。")
動作解説
if
: 条件分岐を示す予約語です。- 予約語を意図せずに変数名や関数名として使用するとエラーになります。
1.2 Pythonの予約語一覧
以下はPythonの予約語の一部です(Python 3.10時点)。
and
,or
,not
if
,else
,elif
for
,while
,break
,continue
def
,class
,return
2. Pythonの命名規則
2.1 変数名の命名規則
Pythonでは、変数名に以下のルールが適用されます。
- 文字、数字、アンダースコア(
_
)のみ使用可能。 - 数字で始めてはいけない。
- 予約語を使用してはいけない。
# 良い例と悪い例
valid_variable = 10 # 良い例
_invalid_variable = 20 # 良い例
1invalid_variable = 30 # エラー: 数字で始まる変数名
if = 40 # エラー: 予約語の使用
動作解説
- 変数名には、意味がわかりやすい名前を付けることを推奨します。
- 予約語を変数名に使用しないことで、エラーを回避できます。
2.2 スネークケースとキャメルケース
Pythonでは、変数名や関数名にはスネークケース(snake_case
)を使用することが一般的です。
- スネークケース: 単語をアンダースコアで区切る(例:
my_variable
)。 - キャメルケース: 単語の先頭を大文字にする(例:
myVariable
)。
3. 実践例:予約語と命名規則を守ったコード
予約語を避け、適切な命名規則を使用したコード例を示します。
# 適切な命名規則を使用した例
def calculate_area(width: float, height: float) -> float:
area = width * height
return area
result = calculate_area(5.0, 3.0)
print(f"面積: {result}")
動作解説
- 関数名
calculate_area
はスネークケースで記述されています。 - 変数名は意味が明確で、予約語を避けています。
4. 練習問題
以下の課題に挑戦してみましょう。
- 適切な命名規則を使用して、2つの数値を足し算する関数を作成してください。
- 予約語を避けた変数名を使用して、文字列を結合するプログラムを作成してください。
5. 練習問題の解答と解説
問1の解答例
# 足し算を行う関数
def add_numbers(num1: int, num2: int) -> int:
return num1 + num2
result = add_numbers(5, 10)
print(result) # 出力: 15
問2の解答例
# 文字列の結合
first_name = "John"
last_name = "Doe"
full_name = first_name + " " + last_name
print(full_name) # 出力: John Doe
6. まとめ
Pythonの予約語と命名規則を正しく理解することで、エラーを防ぎ、可読性の高いコードを書くことができます。これを基に、さらに効率的なプログラム作成に挑戦してください。