Python

【Python】第2章第1回:条件分岐:if文の基本

Pythonでは、if文を使用して条件に応じた処理を実行できます。本記事では、if文の基本的な構造から条件式の構築方法までを詳しく解説します。

0. 記事の概要

この記事を読むメリット

  • if文の基本を理解:条件に応じた処理を実行する方法を学べます。
  • 条件式の作成スキルを習得:複雑な条件を組み立てる方法を習得できます。
  • エラーを回避:よくあるミスを避けるための注意点が学べます。

この記事で学べること

  • if文の基本構造
  • 条件式の記述方法と演算子の使用例
  • 条件分岐を活用した簡単なプログラムの作成

1. if文の基本構造

1.1 if文の書き方

Pythonのif文は、条件が真の場合に特定の処理を実行します。

# if文の基本構造
x = 10

if x > 5:
    print("xは5より大きいです。")
動作解説
  1. if: 条件式を示します。
  2. 条件式がTrueの場合、インデントされたブロックが実行されます。

1.2 条件が偽の場合

条件が偽(False)の場合、if文内のコードは実行されません。

# 条件が偽の場合
x = 3

if x > 5:
    print("これは表示されません。")
動作解説
  1. 条件がFalseの場合、ifブロックはスキップされます。
  2. プログラムはその後のコードに進みます。

2. 条件式の構築方法

2.1 比較演算子を使用した条件式

if文の条件式には、比較演算子を使用します。

  • ==: 等しい
  • !=: 等しくない
  • >, <: 大きい、小さい
  • >=, <=: 以上、以下
# 比較演算子の例
y = 15

if y >= 10:
    print("yは10以上です。")
動作解説
  1. 条件式には比較演算子を用いて値を比較します。
  2. 結果がTrueであれば、ifブロックが実行されます。

2.2 複数の条件を組み合わせる

複数の条件を組み合わせるには、andorを使用します。

# 複数の条件を組み合わせる
z = 20

if z > 10 and z < 30:
    print("zは10より大きく、30未満です。")
動作解説
  1. and: 両方の条件がTrueの場合に実行されます。
  2. or: 少なくとも1つの条件がTrueであれば実行されます。

3. 実践例:条件分岐を活用したプログラム

ユーザーの入力に応じてメッセージを表示するプログラムを作成します。

# 条件分岐を使用したプログラム
age = int(input("年齢を入力してください: "))

if age < 18:
    print("未成年です。")
elif age >= 18 and age < 65:
    print("成人です。")
else:
    print("高齢者です。")
動作解説
  1. ユーザーの入力値を整数に変換し、条件式で評価します。
  2. elif: 最初の条件がFalseの場合に評価される追加の条件を示します。
  3. else: すべての条件がFalseの場合に実行されます。

4. 練習問題

以下の課題に挑戦してみましょう。

  1. 数値を入力させ、その数値が偶数か奇数かを判定するプログラムを作成してください。
  2. 点数を入力させ、90点以上なら「優」、70点以上なら「良」、それ以外は「可」と表示するプログラムを作成してください。

5. 練習問題の解答と解説

問1の解答例

# 偶数か奇数を判定
number = int(input("数値を入力してください: "))

if number % 2 == 0:
    print("偶数です。")
else:
    print("奇数です。")

問2の解答例

# 点数の評価
score = int(input("点数を入力してください: "))

if score >= 90:
    print("優")
elif score >= 70:
    print("良")
else:
    print("可")

6. まとめ

Pythonのif文を使うことで、プログラムに条件分岐を導入できます。これを基に、さらに複雑な条件式を構築して実践に挑戦してください。