【Python】第2章第8回:range関数の使い方と応用
Pythonのrange
関数は、繰り返し処理を効率化するために非常に便利な機能です。本記事では、range関数の基本から応用例までを解説します。
0. 記事の概要
この記事を読むメリット
- range関数の基本を理解:シーケンスを生成する方法が学べます。
- 実用的なスキルを取得:繰り返し処理の効率化が可能になります。
- 応用力を向上:step引数や逆順生成など、より高度な使い方を習得できます。
この記事で学べること
- range関数の基本的な使い方
- start、stop、step引数の利用方法
- range関数を応用した実践的なプログラムの作成
1. range関数の基本
1.1 基本的な構文
range
関数は、指定した範囲の整数を生成します。
# range関数の基本例
for i in range(5):
print(i)
動作解説
range(5)
は、0から4までの整数を生成します。- 生成された値が
i
に順に代入され、print(i)
で出力されます。
1.2 引数を指定する
range
関数にはstart
、stop
、step
の3つの引数を指定できます。
# start, stop, stepを指定
for i in range(1, 10, 2):
print(i)
動作解説
start=1
: 生成される値の開始点を指定します。stop=10
: 範囲の終了点(stop
は含まれない)を指定します。step=2
: 増分を指定します(例では2ずつ増加)。
2. range関数の応用例
2.1 逆順のシーケンスを生成
step
に負の値を指定することで、逆順のシーケンスを生成できます。
# 逆順シーケンス
for i in range(10, 0, -1):
print(i)
動作解説
start=10
: 生成される値の開始点。stop=0
: 範囲の終了点(stop
は含まれない)。step=-1
: 減少値を指定し、逆順にカウントします。
2.2 リストを生成する
range
関数をlist()
で囲むと、リストとして結果を生成できます。
# リストを生成
numbers = list(range(1, 6))
print(numbers)
動作解説
range(1, 6)
は1から5までのシーケンスを生成します。list()
関数でそのシーケンスをリストに変換します。
3. 実践例:range関数を活用したプログラム
range関数を使用して、奇数の合計を計算するプログラムを作成します。
# 奇数の合計を計算
total = 0
for i in range(1, 10, 2):
total += i
print(f"奇数の合計: {total}")
動作解説
range(1, 10, 2)
で1から9までの奇数を生成します。- 各値を
total
に加算し、最終的に合計を出力します。
4. 練習問題
以下の課題に挑戦してみましょう。
- range関数を使用して、2の倍数を含むリストを生成してください。
- range関数を使用して、10から1までの逆順リストを作成し、そのリストを出力してください。
5. 練習問題の解答と解説
問1の解答例
# 2の倍数を生成
even_numbers = list(range(2, 21, 2))
print(even_numbers)
問2の解答例
# 逆順リストを生成
reverse_list = list(range(10, 0, -1))
print(reverse_list)
6. まとめ
Pythonのrange
関数を使うことで、シーケンスの生成や繰り返し処理が効率的に行えます。これを基に、さらに高度なプログラム作成に挑戦してください。