【Python】第6章第10回:ログファイルの生成と管理

本記事では、Pythonを使用してログファイルを生成し、効果的に管理する方法を解説します。アプリケーションのエラートラッキングや動作記録のために役立つログの活用方法を学びましょう。
0. 記事の概要
この記事を読むメリット
- ログの基礎を理解:ログファイルの役割や用途を学べます。
- 実践的なログ管理:Pythonの
logging
モジュールを活用して、効果的なログの管理方法を習得できます。
- エラー対策能力の向上:ログを活用して問題を迅速に特定できるスキルを取得できます。
この記事で学べること
- ログファイルの役割と利点
- Pythonでのログ生成の方法
- ログレベルやフォーマットの設定方法
1. ログファイルとは?

1.1 定義と役割
- ログの基礎を理解:ログファイルの役割や用途を学べます。
- 実践的なログ管理:Pythonの
logging
モジュールを活用して、効果的なログの管理方法を習得できます。 - エラー対策能力の向上:ログを活用して問題を迅速に特定できるスキルを取得できます。
この記事で学べること
- ログファイルの役割と利点
- Pythonでのログ生成の方法
- ログレベルやフォーマットの設定方法
1. ログファイルとは?

1.1 定義と役割

1.1 定義と役割
ログファイルとは、アプリケーションの動作記録をファイルに出力したものです。主に以下の用途で使用されます。
- エラートラブルの原因調査
- システムパフォーマンスの分析
- ユーザーアクティビティの追跡
1.2 ログの構成要素
一般的なログには以下の情報が含まれます。
- 日時
- ログレベル(例: INFO, WARNING, ERROR)
- メッセージ
2. Pythonでログファイルを生成する方法

2.1 loggingモジュールの基本
# 基本的なログの生成
import logging
logging.basicConfig(filename="app.log", level=logging.INFO)
logging.info("アプリケーションが開始されました")
logging.warning("注意: リソースの使用量が高いです")
logging.error("エラー: ファイルが見つかりません")
動作解説
basicConfig()
を使用してログファイルの設定を行います。
filename
で出力先のファイル名を指定します。
level
で記録するログレベルを設定します(例: INFO, WARNING, ERROR)。
logging.info()
などでログメッセージを出力します。
3. 応用例:複数ログレベルの管理
3.1 ログフォーマットのカスタマイズ
# カスタマイズされたログフォーマット
import logging
logging.basicConfig(
filename="custom.log",
level=logging.DEBUG,
format="%(asctime)s - %(levelname)s - %(message)s"
)
logging.debug("デバッグ情報: 設定値を確認")
logging.info("アプリケーションが動作中")
logging.warning("注意: ディスク容量が少なくなっています")
logging.error("エラー: データベース接続に失敗しました")
logging.critical("重大なエラー: システム停止")
動作解説
format
オプションでログのフォーマットを指定します。
- フォーマットには
%(asctime)s
(日時)、%(levelname)s
(ログレベル)、%(message)s
(メッセージ)を含めることができます。
- 各ログレベルに応じて適切なログメッセージを記録します。
4. 練習問題


# 基本的なログの生成
import logging
logging.basicConfig(filename="app.log", level=logging.INFO)
logging.info("アプリケーションが開始されました")
logging.warning("注意: リソースの使用量が高いです")
logging.error("エラー: ファイルが見つかりません")
動作解説
basicConfig()
を使用してログファイルの設定を行います。filename
で出力先のファイル名を指定します。level
で記録するログレベルを設定します(例: INFO, WARNING, ERROR)。logging.info()
などでログメッセージを出力します。3.1 ログフォーマットのカスタマイズ
# カスタマイズされたログフォーマット
import logging
logging.basicConfig(
filename="custom.log",
level=logging.DEBUG,
format="%(asctime)s - %(levelname)s - %(message)s"
)
logging.debug("デバッグ情報: 設定値を確認")
logging.info("アプリケーションが動作中")
logging.warning("注意: ディスク容量が少なくなっています")
logging.error("エラー: データベース接続に失敗しました")
logging.critical("重大なエラー: システム停止")
動作解説
# カスタマイズされたログフォーマット
import logging
logging.basicConfig(
filename="custom.log",
level=logging.DEBUG,
format="%(asctime)s - %(levelname)s - %(message)s"
)
logging.debug("デバッグ情報: 設定値を確認")
logging.info("アプリケーションが動作中")
logging.warning("注意: ディスク容量が少なくなっています")
logging.error("エラー: データベース接続に失敗しました")
logging.critical("重大なエラー: システム停止")
format
オプションでログのフォーマットを指定します。- フォーマットには
%(asctime)s
(日時)、%(levelname)s
(ログレベル)、%(message)s
(メッセージ)を含めることができます。 - 各ログレベルに応じて適切なログメッセージを記録します。
4. 練習問題


以下の課題に挑戦してみましょう。
- Pythonでログファイルを作成し、INFOレベル以上のログを記録してください。
- ログフォーマットをカスタマイズし、日時とログレベルを含めて出力してください。
- 複数のログファイルに異なるログレベルのデータを記録してください。
5. 練習問題の解答と解説
問1〜3の解答例
# 問1: INFOレベル以上のログを記録
import logging
logging.basicConfig(filename="info.log", level=logging.INFO)
logging.info("アプリケーションが開始されました")
logging.warning("注意: 高負荷状態です")
# 問2: カスタマイズされたログフォーマット
logging.basicConfig(
filename="custom_info.log",
level=logging.INFO,
format="%(asctime)s - %(levelname)s - %(message)s"
)
logging.info("カスタマイズされたログフォーマット")
# 問3: 複数ログファイルへの記録
info_logger = logging.getLogger("infoLogger")
info_handler = logging.FileHandler("info_only.log")
info_handler.setLevel(logging.INFO)
info_logger.addHandler(info_handler)
error_logger = logging.getLogger("errorLogger")
error_handler = logging.FileHandler("error_only.log")
error_handler.setLevel(logging.ERROR)
error_logger.addHandler(error_handler)
info_logger.info("これはINFOログです")
error_logger.error("これはERRORログです")
6. まとめ
# 問1: INFOレベル以上のログを記録
import logging
logging.basicConfig(filename="info.log", level=logging.INFO)
logging.info("アプリケーションが開始されました")
logging.warning("注意: 高負荷状態です")
# 問2: カスタマイズされたログフォーマット
logging.basicConfig(
filename="custom_info.log",
level=logging.INFO,
format="%(asctime)s - %(levelname)s - %(message)s"
)
logging.info("カスタマイズされたログフォーマット")
# 問3: 複数ログファイルへの記録
info_logger = logging.getLogger("infoLogger")
info_handler = logging.FileHandler("info_only.log")
info_handler.setLevel(logging.INFO)
info_logger.addHandler(info_handler)
error_logger = logging.getLogger("errorLogger")
error_handler = logging.FileHandler("error_only.log")
error_handler.setLevel(logging.ERROR)
error_logger.addHandler(error_handler)
info_logger.info("これはINFOログです")
error_logger.error("これはERRORログです")
6. まとめ
本記事では、Pythonのlogging
モジュールを使用してログファイルを生成・管理する方法を学びました。ログはシステムの健全性を維持する上で重要な役割を果たします。実践して、効果的なログ管理を目指しましょう。