Python

【Python】第1章第3回:Pythonの変数とデータ型の基本

Pythonのプログラミングでは、変数とデータ型を理解することが重要です。本記事では、変数の使い方やPythonで利用できる基本的なデータ型について詳しく解説します。

0. 記事の概要

この記事を読むメリット

  • 変数の基本を理解:Pythonでの変数の宣言と利用方法を学べます。
  • 主要なデータ型を習得:Pythonでよく使われるデータ型を理解できます。
  • エラーを回避:データ型に関するよくある問題を防ぐ方法を学べます。

この記事で学べること

  • Pythonでの変数の宣言と命名規則
  • 主要なデータ型(数値型、文字列型、ブール型など)の使い方
  • Pythonの動的型付けの仕組み

1. Pythonの変数とは

1.1 変数の基本

変数はデータを一時的に保存するための名前付きの場所です。Pythonでは、宣言時にデータ型を指定する必要はありません

# 変数の例
x = 10        # 整数型
name = "John" # 文字列型
is_active = True # ブール型

1.2 変数の命名規則

変数名をつける際には、次のルールを守る必要があります。

  • 英数字とアンダースコア(_)のみ使用可能
  • 数字で始めてはいけない(例: 1name は無効)
  • Pythonの予約語(例: for, if)は使用不可

変数名は、読みやすさを重視してわかりやすい名前をつけましょう。

2. Pythonのデータ型

2.1 数値型(int, float, complex)

Pythonでは、数値型は次のように分類されます。

  • 整数型(int): 整数を扱います(例: 5, -10)。
  • 浮動小数点型(float): 小数を扱います(例: 3.14, -0.5)。
  • 複素数型(complex): 実数と虚数を扱います(例: 1+2j)。
# 数値型の例
a = 42          # 整数
b = 3.14        # 浮動小数点数
c = 1 + 2j      # 複素数

2.2 文字列型(str)

文字列型は、文字の集合を扱います。文字列はシングルクォート(')またはダブルクォート(")で囲みます。

# 文字列型の例
greeting = "Hello, World!"
print(greeting)

2.3 ブール型(bool)

ブール型は、TrueまたはFalseの2値を持つデータ型です。

# ブール型の例
is_python_fun = True
is_cool = False

3. Pythonの動的型付け

3.1 動的型付けとは

Pythonでは、変数のデータ型を宣言時に指定する必要がありません。代入された値によって自動的にデータ型が決まります。

# 動的型付けの例
x = 10        # int型
x = "Python"  # str型に変更可能

3.2 型を確認する方法

Pythonでは、type()関数を使って変数の型を確認できます。

# 型の確認
x = 42
print(type(x)) # 

4. 練習問題

以下の課題に挑戦してみましょう。

  1. 変数xに値100を代入し、その型を表示してください。
  2. 文字列型変数messageを定義して表示してください。

5. 練習問題の解答と解説

問1の解答例

# 問1: 変数の型を表示
x = 100
print(type(x)) # 

問2の解答例

# 問2: 文字列型変数を定義
message = "Hello, Python Learner!"
print(message)

6. まとめ

Pythonの変数とデータ型について学びました。変数の宣言と命名規則、主要なデータ型、動的型付けの仕組みを理解することで、Pythonプログラムを書く基礎を身につけました。