Rust

【Rust】第1章第2回:Rustの基本構文:変数、定数、コメントの書き方

本記事では、Rustの基本構文である変数、定数、コメントの書き方を詳しく解説します。初心者向けに分かりやすく説明するので、Rustの基礎をしっかりと身につけましょう。

0. 記事の概要

この記事を読むメリット

  • Rustの基本文法を理解: 変数、定数、コメントの基本的な使い方を学べます。
  • 安全なコーディング習慣を身につける: Rustの特徴的な所有権システムに基づいた適切な変数管理を理解できます。
  • 実践的なコード例を学べる: コードとその動作を具体的に解説します。

この記事で学べること

  • Rustの変数と定数の違い
  • 変数のミュータビリティ(可変性)
  • Rustのコメントの書き方

1. Rustの変数の基本

1.1 変数の宣言

Rustの変数はletキーワードを使用して宣言します。

fn main() {
    let x = 5; // 変数xを宣言
    println!("xの値は: {}", x);
}

動作解説

このコードでは、整数型の変数xを宣言し、その値を表示しています。

1.2 変数の可変性

Rustではデフォルトで変数は不変(変更不可)ですが、mutキーワードを使用すると可変になります。

fn main() {
    let mut y = 10; // 可変な変数yを宣言
    y = 20;
    println!("yの新しい値は: {}", y);
}

動作解説

mutを付与することで、変数yの値を変更できるようになります。

2. Rustの定数の使い方

2.1 定数の定義

Rustでは、constキーワードを使って定数を宣言できます。定数は型を明示的に指定する必要があります。

const MAX_POINTS: u32 = 100_000;

動作解説

このコードでは、MAX_POINTSという定数を型で定義し、100,000という値を代入しています。

2.2 定数と変数の違い

  • 変数: 実行時に値を変更できる(可変にできる)。
  • 定数: コンパイル時に決定され、変更不可。

3. Rustのコメントの書き方

3.1 一行コメント

Rustでは、//を使って一行コメントを記述できます。

// これは一行コメントです
fn main() {
    println!("コメントの例"); // ここにもコメントが書ける
}

3.2 複数行コメント

複数行コメントは、/* */を使用して記述できます。

/*
このコメントは複数行にわたります。
Rustのコメントの例です。
*/
fn main() {
    println!("複数行コメントの例");
}

4. よくあるエラーと対処法

  • 「cannot assign twice to immutable variable」エラー: 変数を変更しようとしたが、可変ではない場合に発生。
  • 「expected type, found ‘_’」エラー: 定数を定義する際に型を明示しなかった場合に発生。

5. まとめ

本記事では、Rustの基本構文である変数、定数、コメントについて解説しました。次回は、Rustのデータ型について詳しく説明します。