【Rust】第1章第3回:Rustのデータ型:整数、浮動小数点、文字列、ブール値の使い方

本記事では、Rustの基本的なデータ型について詳しく解説します。整数、浮動小数点、文字列、ブール値の使い方を学び、Rustでのデータ処理をマスターしましょう。
0. 記事の概要
この記事を読むメリット
- Rustの基本データ型を理解: Rustで利用できる主要なデータ型を学べます。
- 型安全性の重要性を学ぶ: Rustの型システムの強みを知り、安全なプログラムを書けるようになります。
- データ型の適切な使い方を習得: 各データ型の特徴を把握し、適切に活用できるようになります。
この記事で学べること
- Rustの整数型とその使い方
- 浮動小数点型の基礎
- 文字列型の操作方法
- ブール値の利用
1. Rustの整数型

1.1 整数型の種類
Rustには複数の整数型があります。それぞれの範囲と用途を理解して使い分けましょう。
型 | ビット数 | 値の範囲 |
---|---|---|
i8 | 8ビット | -128 ~ 127 |
u8 | 8ビット | 0 ~ 255 |
i32 | 32ビット | -2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 |
u32 | 32ビット | 0 ~ 4,294,967,295 |
1.2 整数の宣言
fn main() {
let x: i32 = 42;
println!("整数の値: {}", x);
}
動作解説
変数x
にi32
型の整数42
を代入し、println!
マクロで出力しています。
2. Rustの浮動小数点型

2.1 f32とf64の違い
Rustの浮動小数点型にはf32
(単精度)とf64
(倍精度)があります。デフォルトはf64
です。
2.2 浮動小数点の使用例
fn main() {
let pi: f64 = 3.14159;
println!("円周率: {}", pi);
}
動作解説
変数pi
に浮動小数点型f64
の値を代入し、出力しています。
3. Rustの文字列型

3.1 文字列リテラルとString型
Rustには&str
(文字列リテラル)とString
型の2種類の文字列があります。
3.2 文字列の結合
fn main() {
let hello = String::from("Hello");
let world = " World!";
let message = hello + world;
println!("{}", message);
}
動作解説
String
型のhello
に文字列リテラルworld
を結合しています。
4. Rustのブール型
4.1 ブール値の基本
Rustではtrue
とfalse
の2つのブール値を使用できます。
4.2 ブール値の使用例
fn main() {
let is_rust_fun: bool = true;
println!("Rustは楽しい? {}", is_rust_fun);
}
動作解説
変数is_rust_fun
にtrue
を代入し、出力しています。
5. まとめ
本記事では、Rustの主要なデータ型について学びました。整数、浮動小数点、文字列、ブール値の扱いを理解し、適切に使い分けましょう。次回はRustの配列とタプルについて解説します。