Rust

【Rust】第5章第2回:パッケージ管理ツールCargoの使い方

本記事では、Rustのパッケージ管理ツールであるCargoの基本的な使い方について解説します。Cargoを活用することで、プロジェクトの管理や依存関係の解決が簡単になります。

0. 記事の概要

この記事を読むメリット

  • Rustのパッケージ管理を理解: Cargoを使ったプロジェクトの作成・管理ができるようになります。
  • 依存関係の管理が簡単に: 外部ライブラリの追加や管理の方法を学べます。
  • コードのビルド・テストを効率化: Cargoを使った開発プロセスを最適化できます。

この記事で学べること

  • Cargoの基本コマンド
  • 依存関係の管理方法
  • プロジェクトのビルド・テストの実践

1. Cargoとは?

1.1 Cargoの概要

Cargoは、Rustの公式パッケージ管理ツールであり、プロジェクトの作成、依存関係の管理、ビルド、テストを統合的に管理できます。

$ cargo --version

動作解説

上記のコマンドを実行することで、インストールされているCargoのバージョンを確認できます。

2. Cargoを使ったプロジェクトの作成

2.1 新規プロジェクトの作成

Cargoを使って新しいRustプロジェクトを作成するには、以下のコマンドを実行します。

$ cargo new my_project

動作解説

このコマンドを実行すると、my_projectディレクトリが作成され、Rustのプロジェクトファイルが自動生成されます。

3. Cargoを使った依存関係の管理

3.1 外部クレートの追加

外部ライブラリ(クレート)をプロジェクトに追加するには、以下のコマンドを使用します。

$ cargo add rand

動作解説

このコマンドを実行すると、Cargo.tomlファイルにrandクレートが追加され、プロジェクトで使用できるようになります。

4. Cargoを使ったビルドとテスト

4.1 プロジェクトのビルド

作成したRustプロジェクトをビルドするには、以下のコマンドを実行します。

$ cargo build

動作解説

このコマンドにより、Rustのコードがコンパイルされ、実行可能ファイルが生成されます。

5. よくあるエラーと対処法

  • 「command not found: cargo」エラー: Cargoがインストールされていない場合に発生。
  • 「failed to resolve dependencies」エラー: 依存関係の解決に失敗した場合に発生。

6. まとめ

本記事では、Rustのパッケージ管理ツールCargoの基本的な使い方について解説しました。次回は、外部クレートの導入と活用方法について詳しく学びます。