【Rust】第5章第5回:ドキュメンテーションの作成と公開方法

本記事では、Rustにおけるドキュメンテーションの作成方法と公開手順について解説します。Rustはrustdoc
を活用することで、自動的に整備されたドキュメントを生成し、開発者にとって分かりやすい情報を提供できます。
0. 記事の概要
この記事を読むメリット
- Rustの公式ドキュメント生成ツールを理解:
rustdoc
の基本的な使い方を学べます。 - コードの可読性向上: 明確なコメントとドキュメントを付けることで、チーム開発の効率を向上できます。
- ドキュメントの公開方法を習得: GitHub Pagesなどを活用して、外部に情報を共有する方法を学べます。
この記事で学べること
- Rustのドキュメントコメントの記述方法
- rustdocを使ったドキュメントの生成
- 公開方法(GitHub Pagesなど)
1. ドキュメントコメントの書き方

1.1 ドキュメントコメントの基本
Rustでは、///
を使って関数やモジュールに対する説明を記述できます。
/// 二つの整数を加算する関数
///
/// # 引数
/// * `a` - 第一引数
/// * `b` - 第二引数
///
/// # 返り値
/// * `i32` - 和の結果
fn add(a: i32, b: i32) -> i32 {
a + b
}
動作解説
関数の説明、引数、返り値の情報を詳細に記述することで、利用者にわかりやすいドキュメントを作成できます。
2. rustdocを使ったドキュメント生成

2.1 rustdocの基本
Rustのドキュメントを生成するには、以下のコマンドを実行します。
$ cargo doc --open
動作解説
このコマンドを実行すると、プロジェクト内のドキュメントが生成され、ブラウザで開くことができます。
3. ドキュメントの公開方法

3.1 GitHub Pagesを使った公開
生成したドキュメントをGitHub Pagesに公開する手順を説明します。
$ echo "docs" > .gitignore
$ git add .
$ git commit -m "Add documentation"
$ git push origin main
動作解説
リポジトリの設定でGitHub Pagesを有効にし、docs
ディレクトリを公開すると、外部からアクセスできるようになります。
4. よくあるエラーと対処法
- 「no output for cargo doc」エラー:
cargo doc
が正しく動作しない場合に発生。 - 「GitHub Pages not found」エラー: GitHub Pagesの設定ミスが原因。
5. まとめ
本記事では、Rustのドキュメント作成方法と公開手順について詳しく解説しました。次回は、Rustプロジェクトのベストプラクティスについて学びます。