【C言語】第1章第6回:変数と定数の使い方
C言語でプログラムを書く際に欠かせないのが変数と定数です。この章では、それぞれの役割や使い方を詳細に解説し、具体的なプログラム例を通じて理解を深めます。
1. 変数とは?
変数とは、データを一時的に保存するための「箱」のようなものです。この箱には名前が付いており、さまざまな値を格納できます。
たとえば:
int age = 25;
ここで:
int
は変数の型(整数型)を指定。age
は変数の名前。25
は変数に格納される値。
2. 変数の使い方
2.1 基本的な変数の宣言と初期化
以下は、変数を宣言し、初期化する例です:
#include <stdio.h>
int main() {
int age = 25; // 年齢を格納する変数
printf("Age: %d\n", age); // 変数ageの値を出力
return 0;
}
解説:
int age = 25;
:整数型の変数age
を作成し、初期値として25
を格納。printf
:%d
を使って整数値を出力。
2.2 値の更新
変数に新しい値を代入することもできます:
#include <stdio.h>
int main() {
int age = 25;
printf("Initial Age: %d\n", age);
age = 30; // 値を更新
printf("Updated Age: %d\n", age);
return 0;
}
解説:初期値25
を持つage
に、後から新しい値30
を代入しています。
3. 定数とは?
定数は、プログラム中で値が変更されないデータです。変数と異なり、定数に値を代入した後は、再び変更することはできません。
3.1 定数の宣言
以下の例では、const
キーワードを使って定数を宣言します:
#include <stdio.h>
int main() {
const double PI = 3.14159; // 円周率
printf("Value of PI: %.5lf\n", PI);
return 0;
}
解説:
const
キーワードを使うことで、PI
が定数として宣言されます。PI
の値はプログラム内で変更できません。
4. 変数と定数の違い
以下の表に、変数と定数の違いをまとめます:
特性 | 変数 | 定数 |
---|---|---|
値の変更 | 変更可能 | 変更不可 |
宣言方法 | int x = 10; | const int x = 10; |
主な用途 | 動的なデータの管理 | 固定値の管理 |
5. 練習問題
以下の課題に挑戦し、変数と定数の違いや使い方を理解してください:
- 2つの整数を入力し、それらの和と差を計算して出力するプログラムを作成してください。
- 定数を使って円の面積を計算するプログラムを書いてみましょう。
- 変数と定数を併用し、商品の価格と消費税率を用いて合計金額を計算するプログラムを作成してください。
6. まとめ
変数は動的に値を変更できるのに対し、定数は固定値を保持するために使用されます。これらの特性を理解し、適切に使い分けることで、効率的で読みやすいプログラムを作成できます。