Vyper

【Vyper】第1章第5回:構造体(Struct)の定義と活用方法

本記事では、Vyperの構造体(Struct)の定義方法と活用方法について詳しく解説します。構造体を使うことで、複数のデータを効率的に管理できるようになります。

0. 記事の概要

この記事を読むメリット

  • Vyperの構造体(Struct)の定義方法を理解できる
  • スマートコントラクトでの実用的なデータ管理方法を学べる
  • 構造体を活用してコードの可読性と拡張性を向上できる

1. 構造体(Struct)とは?

構造体(Struct)は、異なる型のデータをひとまとめにして管理できるデータ構造です。Solidityにも存在する概念で、Vyperではよりシンプルに実装できます。

2. 構造体の定義方法

2.1 構造体の基本


        # 構造体の定義
        struct Person:
            name: string[100]
            age: int128

        # 構造体の変数宣言
        person: public(Person)
        

2.2 構造体の初期化


        @public
        def set_person(name: string[100], age: int128):
            self.person = Person({name: name, age: age})
        

3. ステップバイステップの動作解説

3.1 構造体にデータを格納する手順

  1. set_person関数を呼び出し、名前と年齢を設定
  2. 構造体の中にデータが正しく保存されていることを確認

3.2 構造体のデータを取得する手順


        @public
        def get_person() -> Person:
            return self.person
        
  1. get_person関数を呼び出し、データを取得
  2. 期待通りの値が返ってくるか確認

4. 練習問題

4.1 練習問題

以下の課題に挑戦してください。

  • 新しいフィールドを追加した構造体を作成する
  • 複数のPerson構造体を管理できるように配列化する

5. まとめ

本記事では、Vyperにおける構造体の定義と活用方法について学びました。構造体を活用して、スマートコントラクトのデータ管理をより効率的に行いましょう。