【Vyper】第1章第1回：はじめてのVyperプログラム：Hello, World!の作成

2025年2月1日 a-mun

本記事では、Vyperを使った最初のスマートコントラクト「Hello, World!」を作成します。Pythonライクなシンプルな構文を学びながら、基本的なコントラクトの作成方法を理解しましょう。

Table of Contents

0. 記事の概要

この記事を読むメリット

Vyperの基本構文を理解できる
最初のスマートコントラクトを作成できる
開発環境のセットアップ方法を学べる

1. Vyperとは？

VyperはEthereumのスマートコントラクト開発に特化したPythonライクなプログラミング言語です。セキュリティとシンプルさを重視しており、Solidityよりもコードが直感的に書ける点が特徴です。

2. 開発環境の準備

2.1 必要なツールのインストール


        # Python環境の確認
        python3 --version

        # 仮想環境の作成
        python3 -m venv vyper_env

        # 仮想環境の有効化（Mac/Linux）
        source vyper_env/bin/activate

        # 仮想環境の有効化（Windows）
        vyper_env\Scripts\activate

        # Vyperのインストール
        pip install vyper

3. Hello, World! スマートコントラクト

3.1 コードの記述


        # SPDX-License-Identifier: MIT
        # シンプルなHello, World! コントラクト

        @public
        def hello() -> string:
            return "Hello, World!"

3.2 コードの解説

@public：関数を公開し、外部から呼び出せるようにする
def hello() -> string：関数の戻り値として文字列を返す

4. 練習問題

4.1 練習問題

以下の課題に挑戦してみましょう。

Hello, World! のメッセージを変更してみる
パラメータを受け取り、カスタマイズしたメッセージを返す関数を作成する

5. まとめ

本記事では、Vyperの基本的な構文を学び、最初のスマートコントラクトを作成しました。次回は、Vyperの基本構文について詳しく解説します。