【Vyper】第3章第2回:Vyperでのスマートコントラクト作成手順

本記事では、Vyperを使用してスマートコントラクトを作成する具体的な手順について詳しく解説します。開発環境の準備からデプロイまでの流れを理解し、実際にコントラクトを作成できるようになりましょう。
0. 記事の概要
この記事を読むメリット
- Vyperを使ったスマートコントラクトの作成手順を理解できる
- ローカル環境での開発方法を学べる
- コントラクトのデプロイまでの流れを実践できる
1. Vyperの開発環境を準備する

スマートコントラクトを開発するためには、適切な環境を準備する必要があります。以下の手順でVyperの開発環境をセットアップしましょう。
1.1 必要なツールのインストール
# Pythonの仮想環境を作成
python3 -m venv vyper-env
# 仮想環境を有効化
source vyper-env/bin/activate # Mac/Linux
vyper-env\Scripts\activate # Windows
# Vyperのインストール
pip install vyper
動作解説
- python3 -m venv vyper-env – Vyper用の仮想環境を作成
- source vyper-env/bin/activate – 仮想環境を有効化(OSによってコマンドが異なる)
- pip install vyper – Vyperをインストール
1.2 インストールの確認
vyper --version
このコマンドを実行し、Vyperのバージョンが表示されれば、インストールは正常に完了しています。
2. スマートコントラクトの作成

開発環境が整ったら、実際にVyperを使ってスマートコントラクトを作成してみましょう。
2.1 最初のスマートコントラクト
# SPDX-License-Identifier: MIT
@public
def greet() -> string[100]:
return "Hello, Vyper!"
動作解説
- @public – 外部から関数を呼び出せるようにする
- def greet() -> string[100] – 文字列を返すシンプルな関数
- return “Hello, Vyper!” – 「Hello, Vyper!」の文字列を返す
2.2 コントラクトのコンパイル
vyper my_contract.vy
このコマンドを実行すると、スマートコントラクトのバイトコードが生成されます。
3. 練習問題

3.1 練習問題
以下の課題に挑戦してください。
- 整数を受け取り、それを3倍にして返す関数を作成する
- 「Hello, Vyper!」のメッセージを変更できるようにする
4. まとめ
本記事では、Vyperを使用してスマートコントラクトを作成する手順を解説しました。次回は、デプロイとテストの方法について詳しく解説します。